JBCA学会員 柴田真一のワンポイントビジネス英語レッスン Vol.3-1

お祝いの言葉を述べる

今年、国際ビジネスコミュニケーション学会は90周年を迎えました。
まずは、英語で「周年」をどう表現するか、いくつかご紹介しましょう。

We’re delighted to celebrate the 90th anniversary of the Association.

anniversary は「記念日」という意味ですが、企業や組織が節目を迎えるときによく使われます。
特に milestone(節目)、legacy(遺産)、journey(歩み)といった単語と組み合わせると、素敵な文が出来上がります。

anniversaryは、未来を考える機会でもありますね。もし皆さんが挨拶をする立場だったら

Looking back on our 90-year history, we’re proud of what we’ve achieved. At the same time, we’re looking ahead to the next decade. Let’s build on this anniversary as a springboard for the future.

90年の歩みを振り返り、私たちは成し遂げたことを誇りに思います。同時に、次の10年を見据えています。この記念日を未来への足掛かりとして、共に築いていきましょう。

こんな一言で、ポジティブな気持ちを共有するといいですね。springboard は「跳躍台」という意味。次の発展へとつなげるニュアンスを込められます。

そして、挨拶の最後に乾杯の音頭を取るなら、 “Here’s to the next 90 years!” (今後の90年に向けて!)などと締めくくるといいですね。

逆に皆さんが祝賀会に招待された立場だったら、何と言ってお祝いの気持ちを示したらいいでしょうか?
Congratulations on your 90th anniversary!
という決まり文句の後に、こんなふうに添えてみてはいかがでしょうか。

いずれの立場にしても、言葉に自分の気持ちを込めることがポイントです。


柴田真一先生

神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部特任教授、キャリア教育センター長、特任教授
NHKラジオ『ビジネス英語』講師

みずほフィナンシャルグループ、目白大学教授・英米語学科長を経て現職。上智大学外国語学部卒。ロンドン大学大学院経営学修士(MBA)。国際ビジネスコミュニケーション学会(JBCA)広報委員。
銀行員としてのロンドン15年、ドイツ5年の海外勤務経験を活かし、大学では、ビジネス英語、グローバルキャリアに関わる授業を担当。著書に「入門ビジネス英語シンプルフレーズで相手を動かす!初めてのビジネス英会話』、『入門ビジネス英語 10億人に通じる! やさしいビジネス英会話』(NHK出版)、『英会話 仕事がうまくいくキーワード100』(青春文庫)などがある。